第1冊 『運の教科書』齋藤孝
最近ツイてないと感じていた時、図書館で目に入った本。
「運」とか「運気」とかって、気になります。特に嫌なことや辛いことが連続している
時には・・・。
しかし、それを扱った媒体(本でもブログでも)となると、途端に胡散臭く感じて手に
取るのを躊躇するのも事実。
胡散臭いな、でも知りたいなの間で微妙に揺れる心(知らんがな)の隙間に、絶妙な感
じで入ってきたのが、この本。著名な教育学者だし、ものすごくスピリチュアルな内容
ではないだろう的な、安心感とでも言いましょうか。
以下、個人的に印象的に残ったことと感想です。
【印象的な箇所】
1.集中的・爆発的思いが、運を開いて未来をつくっていく
著者曰く、集中的・爆発的思いを「思念エネルギー」と言う。
それを強くするには、①紙に書く、②人に宣言するの2つの方法がある。
2.楽観と悲観のいいとこどりをする
気分は楽観的に、作業は悲観的にぬかりなく行う。
(同様の内容として、右手に「運」、左手に「合理的な考え方」が理想的とも述べれら
れている)
3.悪いものには近づかない
違和感が少しでも働いたら、絶対に話に乗らない。
4.重要な判断をする時は、自分をニュートラルな状態にする
ニュートラルな状態でない時、判断力は鈍る。そして、判断力が鈍っていると、いい運
はつかめない。
これだけあれば、とりあえず気分が良くなるものを手に入れる。体を温めるのも大切。
5.運の良い人にはルールがある
ルール1 自分のルールを持っている
ルール2 人付き合いをする
ルール3 機嫌と愛想が良い
ルール4 社会的な義務を果たす
【感想】
特段目新しいことは書かれていませんが、それこそがこの本がトンデモ本でない証拠
かもしれません。
重要な判断をする時は、自分をニュートラルな状態にしたうえで。これ、気をつけなく
ては。過度の楽観も悲観も、判断を誤る原因だと思うので。
”違和感が少しでも働いたら、絶対に話に乗らない”は、同感120%。
「何だか嫌だ、合わない」を感じた時、理屈を持ち出して自己説得したものの、結局違
和感が現実化したこと多数ですから。
上機嫌の大切さは、齋藤先生の他の著作(『上機嫌の作法』、『不機嫌は罪である』)
をあたろうと思います。